SPECIAL CHAPTER 8.5
シルヴァー・メタリックのアリオスの愛車が、ようやく家に戻ってきた。
出て行った時は、苦しげな彼を乗せていたが、今は幸せな彼を、花嫁と共に乗せている。
「ここでじっとしてろよ?」
アリオスは、アンジェリークに軽くキスをしてから、先に車を降り、家の鍵をあけると、再び戻ってきた。
「よし、奥さん、部屋まで運んでやるぜ?」
ウェディングドレス姿の彼女を抱き上げると、片手で車のドアを閉め、家へと向かう。
「なんかね・・・、アリオス・・・、のお嫁さんとして家には入れるのが、とっても嬉しい・・・」
「感激するのはまだ早いぜ? ベッドでたっぷり感激させてやる」
「・・・も・・・、バカ・・・」
真っ赤になって、アンジェリークはとうとう顔を彼の肩に埋めてしまった。
ずっと、この家が"我が家"だった。しかしこれからは、愛する人と温かな生活を紡いでゆく"城"となるのだ。
アリオスに、二階の彼の部屋へと運ばれ、アンジェリークはベットに寝かされる。
突然、二人は結婚したために、ベットも今日はシングルだ。
「愛してる・・・」
低い声で、甘く囁かれるだけで、アンジェリークは、心が満たされ、砂糖菓子のようにとろけてゆくのを感じる。
アリオスの体が、ゆっくりとアンジェリークのそれに降りてくる。
彼の唇が、深く、深く、重ねられる。
僅かに甘い吐息がアンジェリークから漏れると、その開いた間から、彼は舌を絡ませ、彼女の快楽を探ってゆく。
最初は、ぎこちない動きだった彼女の舌も、だんだん慣れてきて、彼に上手く絡み合うようになって来た。
頭が白くなり、彼が与えてくれる愛撫以外、最早何も考えられない。
その間も、アリオスはアンジェリークのドレスを脱がしにかかる。
内心、シンプルなものでよかったと彼は思う。
彼は、巧みにドレスを剥ぎ取ると、彼女を下着姿にする。
「あ・・・」
それが恥ずかしくて、アンジェリークは、両手で顔を覆ってしまった。
その姿が、あまりにも可愛すぎて、アリオスは喉を鳴らして笑ってしまう。
「今夜は寝かさない。俺の想いをおまえに伝えきるまでは・・・」
彼は彼女の体から、一旦、体を離すと、グレーのタキシードを脱ぎ捨て、先ずは、自分が生まれたままの姿になった。
彼の広く剥き出しの鍛えられた胸に、彼女はうっすらと頬を染めた。
「愛してる・・・」
アリオスのくぐもった声は、呪文のようにアンジェリークに降り落ちる。
彼は再び彼女の体を覆うようにして重なってくる。
「・・あっ、アリオス・・・、叔父さん・・・!!」
「アリオスだ。アンジェリーク・・・」
フロントフォックを外し、彼女の胸の圧迫を解いたとき、彼女は自分の体を抱きしめ、そのまろやかで白いそれを隠す。
「恥ずかしい・・・」
「恥ずかしくなんかない・・・。綺麗だ・・・」
「あっ!」
次の瞬間、 剥き出しになった、アンジェリークのシミ一つない白い肌に、アリオスは体温より少し冷たい唇を這わせてゆく。
彼の唇を受けた肌は敏感になり、熱を帯びる。
「あ・・・ん・・・」
まるで自分の声ではないような、艶やかな甘い声が唇から漏れ、彼女は、僅かにおののく。
「恐いことを教えてやろうか・・・?」
「え、ん・・・、あっ、何・・・」
話している間も、アリオスの唇は、彼女の新たな感覚を引き出している。
「俺は、ずっと・・・、おまえとこうしたかった・・・」
欲望に煙ったかすれた声で耳元で囁かれて、アンジェリークは全身に甘い旋律を覚える。
「・・・あっ、アリオス・・・」
アリオスの唇が、アンジェリークの首筋を吸い上げ、所有の証をつけてゆく。 その狂おしいほどの感覚に、彼女は切なげな声を上げた。
その声は、アリオスをどうしようもなく昂まらせてゆく。
彼は、彼女の全身に唇を這わせ、吸い上げ、赤い痕が華となって白い肌に咲き乱れる。
それは、アリオスがアンジェリークに刻み込んだ、所有と愛の証だった。
アリオスは両手をすべらせてアンジェリークの胸の膨らみを包み込み、形を確認するように揉みあげ、熱く張り詰めるまで愛撫を繰り返す。
二つのふくらみが彼の手から零れ落ちるようにして、もの欲しそうにふるりと揺れた。
アンジェリークは、余りにもの官能的な拷問に激しく喘いで、思わず体をのけぞらせる。
「アリオス・・・、あ・・・、ん・・・」
愛しい者の名をやるせなく囁きながら、彼女は頭が白くなるのを感じた。
「ずっとおまえのここに触れたかった…。キスしたかった…」
彼の声は低く官能的で、彼女はその声だけでも感じてしまうほど、敏感になっている。
「・・・あっ・・・、やん・・・」
アリオスの唇が、彼の愛撫を待ち望んでいた胸の頂を含んだ時、より高い嬌声がアンジェリークから漏れた。
彼の唇は、最初は、優しくそして徐々に激しく頂を舌で巧みに吸い上げて、軽く歯を当てたりと、翻弄してゆく。
その度に、熱くて甘い疼きが、彼女の体の奥から突きあがり、いつのまにか彼にすがり付いていた。
「・・・アリオス・・・! いや・・・、あっ、ああ」
唇が胸に押し付けられている間、彼の細くて長い指は、彼女の太腿をなぞりながら、道を開かせ、誰も触れたことのない秘密の場所へと侵入していた。
彼の繊細で長い指が、、花芯を何度もかすめ、その度に彼女は、全身がしびれるような感覚に震え、甘美な嗚咽を漏らす。
「あ・・・、アリオス・・・、やだ・・・、」
やがて、甘い旋律と愛の証が、彼女の胎内から蜜となってとろりと流れ出す。
指は、彼女の花の蜜の泉を探り当て、淫らな水音を響かせながら、胎内へ侵入してくる。
「・・・あん・・・、あっ!!」
とうとう、彼に総てを触れられてしまった。
余りもの恥ずかしさに、彼女は全身をさらに紅く染め上げてゆく。
彼の指は、胎内を出たり入ったりし、彼女の快感を巧みに探り出していった。
指が何度も彼女が一番感じるところを擦り、彼女は全身を駆け抜ける痺れた感覚に溺れてゆく。
彼女は彼の指を受け入れやすいように、無意識に腰を浮かしていた。
湿った音が淫らに部屋に響き渡った。
充分に蜜で潤ったことを確認すると、アリオスはぺろりと指についたたっぷりの蜜を舐め、今度は唇をゆっくりと下に下ろしてゆく。
「ん・・・、いや・・・、だめ・・・、そんな・・・、あ・・・、アリオス・・・、叔父さん・・・!!」
アリオスは、アンジェリークの足首を掴み、足を広げさせると、そこに顔を埋めた。
彼女は、恥ずかしさの余り足を閉じようともがいたが、、彼の力強い腕に簡単に押さえ込まれてしまった。
「いや・・・、あっ、ダメっ!」
秘処に彼の温かい息を感じ、ざらついた舌の感触がさらに蜜を滴らせる。
「ずっとおまえを味わい尽くしたかった…」
「ああっ! 舐めちゃイヤダ…」
「おまえの蜜は、最高の味だ…。もっと、もっと、舐めさせてくれ」
「いやああっ!」
彼が蜜を舐め取る音が淫らに響いてくる。
恥ずかしそうに喘ぐ彼女が可愛くて、彼はわざと大きな音を立てて、蜜を舐め取ってゆく。
「いい・・ああ・・・」
彼がそこを舌で舐めている事が余りにも恥ずかしくて、それを全身で感じている自分がもっと恥ずかしく。
目くるめく快感に頭が白くなってゆく。
蜜を舐め取り、入り口を溶かすために、彼は舌でこの上ない愛撫を続け、秘所を彷徨う。
同時に指を胎内に入れ、胎内をかき回し、彼女の快感を探り当てる。
「だめ・・・、アリオス・…、これ以上…、私…、狂ってしまうかも…!!」
「いいぜ、狂えよ。俺だけに狂えよ!」
アンジェリークが、体の奥から突き上げる甘い疼きを沈める物を求めて、、無意識に腰をゆすりだす。
彼女はこれ以上絶えられなかった。もし、アリオスが、この苦しみを取り除いてくれなかったら死んでしまうと思った。その方法はただひとつ・・・。
それがなんだかは判っている。
「アンジェリーク・・・、大丈夫だ。俺を信じてくれ。 ・・・愛してる・・・」
「うん・・・、私も…」
彼の唇をせがんで、ついっと出された唇に、愛情を込めて口づける。
「愛してる…」
「い・・・・や・・・!」
アリオスの低く甘い囁きを合図に、彼は、彼女の胎内へとその身を埋める。
初めてなのに、最初は、しなやかに彼を向かいいれた。
「ひ・・・、あっ、痛いわ・・・! アリオス叔父さん…! ひぐっ!」」
アンジェリークは、その侵入の衝撃の大きさに、彼に回す腕に力を込め、彼のために痛みに耐えぬく。
愛しい人と結ばれるのが何よりも嬉しくて、もっともっと近づきたくて。
切なくて、このままずっとひとつに溶け合いたくて・・・。
アリオスも、誰よりもアンジェリークが愛しく、もっと悦ばせたいと思う。
苦しげな彼女のため、アリオスは、顔や、首筋、胸、そして唇にキスの嵐を送り、その苦痛を和らげていった。
「アンジェ、アンジェリーク…、愛してる・・・」
宥めるように、彼女に甘い言葉を彼は何度も捧げた。
彼が腰を進めるたびに、少しずつだったが、彼女の苦しげな喘ぎ声が甘くなるのを感じる。
大分、俺に馴れてきたみたいだな…
やがて、異物感に慣れ、アンジェリークは儚げにアリオスに微笑みかけた。
「もう・・・、痛くないから・・・、大丈夫…」
それを合図に、アリオスは、胎内に総てを沈み込ませ、この上なく優しく動き始めた
彼女のそこの締め付け具合は、彼がかつて感じたことがないほどの快楽を齎す。
息を乱しながら、彼は何度も突き上げた。
体の動きそのものが愛撫するような優しい動きだった。初めての。アンジェリークのために、優しくしかも快感を巧みに引き出し、天国へと押し上げる。
「・・・アリオス、アリオス、もう・・・、あ、あ!!」
さらにきつく締め付けられるたび、アリオスの体に官能の痺れが押し寄せる。
「クッ!」
彼は、彼女を奪うように何度も最奥を突き上げ、彼女を翻弄する。
「ああ、もう、ダメツ、墜ちちゃう!! アリオスっ!!!」
「イイゼ、イッちまえよ」
アリオスは、彼女の感じる場所に何度も自分自身を擦り付けながら、楽園へと導いてゆく。
彼の息つかいも荒くなってゆく。
「アリオス…!! アリオス…!! あっ、んん!!」
腰をくねらせ、彼を締め付けていく姿は淫らなのに、なぜか純潔性を失われてはいない。
アリオスは、彼のたった一人の天使と今、ひとつに結ばれていることに、最高の喜びを感じる。
「ああ・・・!! アリオス…!!!」
アンジェリークは、激しく痙攣し始め、アリオスに満たされた甘い苦痛の叫びが、辺りを引き裂く。
震えは、彼女の限界を彼に伝える。
やがて、アリオスも限界を迎える。
「アンジェ!!!」
アリオスが、彼女の中に”愛情”の証である熱を放った瞬間、彼女の瞼の裏にに星が煌き、強烈な眠気と共に、意識を手放した。
心地よい眠りから覚めると、直にアリオスの銀の髪が暗闇の中に浮かび上がる。
「気がついたか・・・?」
彼は力強く彼女を抱きすくめる。
「----俺たちは、これで正式に"夫婦”だ」
「ん・・・、家族ね・・・」
アンジェリークも彼の背中に腕をしっかりと回し、悦びを伝え合う。
「これから、おまえはこの部屋で寝るんだぜ? ちゃんともう少し大きなベットを買いに行こうな」
「ん・・・、アリオス背が高いものね、狭くなっちゃう」
彼女は優しく微笑むと、彼に身体をそっと摺り寄せた。
「ね、アリオス?」
「何だ?」
「私…、アリオスのお嫁さんよね?」
「ああ。そうだ。おまえはもう法的にも俺のものだからな」
「----だったら、アリオスの赤ちゃんが欲しいな…」
はにかむように言う彼女が、この上なく可愛いと彼は思う。
「アンジェ…」
その想いを包み込むように、アリオスは華奢な彼女を抱きしめた。
また、心地のよいまどろみに向かおうとした彼女を、彼の深い口づけが阻止する。
「悪ィがこれじゃ足りねえ・・・。もっと、もっと、おまえを喜ばせてやりてぇ・・・」
「えっ! あ・・・、はん・・・」
アリオスがどれだけ激しく彼女を求めたかは、彼女が昼過ぎまで起きることが叶わなかったことが、総てをあらわしていた。